待望のPixelシリーズ日本発売! 携帯電話に10万円超という値段は正直「ウッ」となるけれど、最新のテクノロジーを味わいたいという興味と半ばGoogleへのお布施みたいな気持ちで思い切って買ってみた。
流石に高価な端末を裸で運用するのは気が引けたのでファブリックケースを購入。
いかにもなガジェット感が緩和されるしグリップ性がアップするのも良いのだが、一方でせっかくの防水性能を活用しづらくなるし、長期的に使用すると汚れが付くのではないかちょっと心配。
液晶保護フィルムもなんとかサクラレビューに惑わされず良いものを入手できた。
PET製フィルムなのに強化ガラス同等の硬度 9H高硬度[光沢]保護フィルム Google Pixel 3 XL 前面のみ 日本製
- 出版社/メーカー: PDA工房
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Pixel Standに関してはスマートスピーカー的なものはもう十分すぎるくらい持っているし、Qi充電がNexus5のバッテリー寿命を縮めたのではないかと疑っているのでスルーで。
USB Type-Cの高速充電があれば「あ、電池無くなってきたな」って時に1時間程度充電すれば十分だったりするしね。
XLというサイズ感
Pixel3は5.5インチの無印と6.3インチのXLの2サイズが展開されていて、スペック上の差は無いので画面サイズを取るか取り回しやすさを取るかという選択になる。 僕の場合、無印の方だとちょっと前に買ったEssentialPhoneと大差ないしということでXLの方をポチり。
6インチ台は黎明期にはファブレットと呼ばれたサイズ。手に余る筐体を不格好に扱う様からマヌケスタイルなんて揶揄されていた印象が強くて、実は注文してからもいくらか不安はあったんだけど・・・
(左がEssentialPhoneで右がPixel3 XL。ケーブル一本で移行できるの便利。)
考えてみれば当時と比べるとスマホの「標準サイズ」自体がかなり大きくなっているし、筐体は薄くベゼルも小さく進化している。またアプリのUIなんかもスマホの大型化に伴って親指が届きやすい画面下部に操作系を配置する風潮になってきたのもあって、心配したほどには使っていて違和感はなかった。
頑張れば画面端に親指が届く。電車内で読書する程度ならなんとか片手でこなせそう。
撮影者の理想を写すカメラ
さて、Pixel3といえば話題なのがカメラ。
まずは比較のためにEssential Phone。
特段カメラ推しな機種でもないので、光源まわりはぼやけるし足元のタイルなんかもつぶれてしまっている。
Pixel3 XLノーマルモード。
評判どおりめっちゃくっきり!
そして満を持しての夜間モード。(全く同じ位置で揃えられなかったのは失敗だったな・・・)
特に足元の光が温かいニュアンスとして表現されているのが見て取れる。感覚的な話になるが、目視の風景よりも色鮮やに写っているように思えた。
おそらく機械学習の成果なんだと思うんだけど、「現実の光景を再現」というより「撮り手の望んだ光景」に調整されているのだろう。
おまけで別日。
夜で雨で四方八方に光源があるというものっそいコンディション悪い中でこれだけクッキリ鮮やかに映るのは凄くないですか?
「機能」としてのカメラ
で、そんなにカメラに注力してるのってもちろん世界的なSNS映え需要みたいなところもあるだろうけど、単にユーザの自己満足だけじゃなくてGoogleさん的にも「機能」として使っていく意気込みがあってのものなんじゃないかなーと推測するところ。
僕は家計簿としてレシート画像から金額を読み取るアプリを使っているんだけど、これなんかも明らかにPixel3にしてから読み取りミスは減ったし、Googleレンズの物体認識の正確さなんかもカメラの高精細さに支えられているのだろう。
Steamコントローラを認識させると・・・
- 出版社/メーカー: Valve(販売元デジカ)
- 発売日: 2016/11/24
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流石に商品名までは分からないものの、類似画像としてはバッチリ同じものを表示してくれる。
ARや商品検索や翻訳なんかは世間的にはまだ「おもしろ」の範疇だと思うんだけど、これがどんどん「実用的な機能」のラインに乗ってくるようになるんじゃないだろうか。
記事中では触れなかったが、ギュッと握ってGoogle Assistantを起動するActive Edge機能なんかも実際に触るまでは「?」だったんだけど、音声認識の精度が良くなったことにより自分でアイコン探して操作するよりも快適で十分実用の範囲になっていた。(強いて言えば日本だと自宅か人の少ない場所での散歩時ぐらいしか使えないのが残念だが。)
そんなわけで、正直お高い買い物だったと思うけれど、最新テクノロジーの一端を味わえるという意味においては満足感の得られる一品だった。