プリデスティネーション ブルーレイ&DVD セット (初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2015/07/15
- メディア: Blu-ray
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メジャージャンルのタイムパラドックスもの。
話としては好きな部類なんだけど・・・
原作未読ながら「ああ、きっとこれは原作を忠実になぞったんだな」と思える感じの、映像で見るとちょっと厳しいかなという場面が多くみられた。
ある程度SF慣れしている身からすれば話自体は古式ゆかしいタイプのものなので序盤で筋が見えてしまうのだが、一方で登場人物が何を考えてそれをしているのかやたらと読み取りにくく、観ていてストレスがあった。
何というか「話は分かるけど状況が分からない」感じ。
映像的にもさして目新しい表現があったわけでもなく、一本の映画としては正直厳しい評価をせざるを得ない。
大体にして役者のチョイスがあまり良かったとは思えない。
もう少し骨格的に説得力がある役者を揃えるべきだった。
舞台の説明も先に映像で示しておくべきだったと思う。
古典SFでありがちな「過去に考えられた未来」としての過去が舞台なのだが、そのあたりを飲み込ませる描写が乏しいため、どの程度のリアリティラインで見ていけば良いのか中盤まで飲み込めなかったのも辛いところ。
そして何より状況を分からなくしているのが、キャラクターが何を考えてその行動をとったのかが読み取りにくいこと。
最初の爆発阻止失敗→治療→タイムスリップしてバーテンダーへの流れはもう1シーンでも説明を入れておくべきだったし、過去へタイムスリップして運命の出逢いが起こるあたりなんかは「さっきまで殺る気マンマンだったのに!?」感が拭えなかった。
このへん、きっと文章でだったならスルッと素直に飲み込めた気がするのだが。
台詞の端々に隠された伏線(「母親でも気づかない」とか)には見終わった後で考えるとニヤリとさせられるものも多く、きっと原作を文章として読む分には面白いんだろうなという予感はする。
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,矢野徹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/01/23
- メディア: 新書
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ただ、映像化する上でもう少し入り込みやすいようアレンジがあっても良かったのではないかなという気がする。
「話自体は面白そうだけど映画としてはちょっと・・・」というと『エンダーのゲーム』を思いだした。
他方で同じくタイムパラドックスものでよく出来ているなと思ったのは『ルーパー』。