そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『ジャスティス・リーグ』感想

 仕組まれた対決を経てスーパーマンは死に、バットマンはその役割を引き継ぐために超人=メタヒューマンによるチームを作ることを決意する。

 DC版ヒーロー大集合映画『ジャスティス・リーグ』が公開されたので観に行ってみた!

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 ヒーロー達の小気味良いやり取りにそれぞれの個性を活かした見せ場など、キャッチーで表層的には良く出来てるとは思うんだけど・・・僕には物語的にも画的にも惹かれるところの少ない作品だった。面白い要素はあったにはあったんだけど薄味な印象なんだよな。

 こう大ざっぱな敵とか漂うパリピ感とか、作品の立ち位置みたいな部分を差し引いても『アベンジャーズ』一作目っぽいなーと思ったら、本当に同じ脚本家だったらしくて納得。我が国でいうところのキャラ同士の「絡み」を重視した脚本が世間的にウケるのは分かるんだけど・・・


 「正義の味方」というよりは「悪の敵」だったバットマン=ブルース・ウェインが、正義そのものであるスーパーマン=クラーク・ケントに感化されて不器用なりに役割をこなそうとする感じが面白い。

 普段はステータスと財力で誤魔化してるだけで本来の人間的にはガタガタで、それでいて超人達に囲まれると能力的にも最弱。スーパーマンに対して崇拝に近い尊敬とコンプレックスを持ていて、自分ではどうしようも無い事態に無様にすがろうとする。気丈に振る舞いながらもどこか無理をしていて、自らが捨て駒になろうとすらする。

 作品内であまりにあっさり消化されてしまったのが本当に勿体ないと思うんだけど、この辺のメンヘラっぽい感じをもっと押し出して欲しかった。やっぱり僕は、ウジウジ悩んで粘着サイコ野郎なバットマンが好きなのだ。


 勿体ないといえば本作が初登場のサイボーグの「自分が変質していく恐怖」みたいなところもSFファン的には面白くできたんじゃないかと思うわけで、もっと物語として活かして欲しかった。

 フラッシュのお茶目さやアクアマンのツンデレさ、それにワンダーウーマンの懐の深さは微笑ましかったけれど・・・そういう仲良しグループ感はマーベルの方でお腹いっぱいなんで、病的で鈍色なのをDCには期待してたんだよな。能力のバリエーションとかパッと見のキャラ立ちなんかははっきり言って分が悪いわけで、ドラマ性の部分に色を出すべきだと思うんだ。


 まあしかし、些細なところは置いておくとしても物語がどうしようも無く軽いのが気に入らない。箱ほっぽいて大丈夫かなーと思ったら案の定取られちゃうお間抜けさとか、話的には「満を持して登場」なはずなのにアッサリすぎる演出とか、そんな彼があまりにも強すぎて「もうアイツ一人に任せればいいじゃん」な感じとか・・・

 このチームとしてはあまりにアンバランスなのを次作ではどうするのかなぁ。