そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

アニメ『約束のネバーランド』感想

 どうにもやる気がしなくてしばらくブログ書くのを休んでしまったのだけど、久々にこれは感想を書き残しておかねばという気分になったので。いつもながら季の変わり目はNasneの容量が厳しくなるので急いで棚卸しをしたりするのだが、今回は年初にやっていたアニメの『約束のネバーランド』がとても刺さった。


 「社会から隔絶された閉鎖空間」から「子供たち」が脱出するという題材は漫画としては特に目新しいものでは無いのだが、その上に乗っかるドラマの練り方が抜群に良かった。

 学習能力とフィジカルに優れるエマ、凄まじい分析力を発揮するノーマン、恐るべき知略を持つレイ。それぞれが異なる素晴らしい資質を持っているが、一人だけでは何もなし得ない。欠けたピースを補い合って強大な敵に立ち向かうという筋書きは正しく王道の少年漫画だ。エマのキャラクターは魅力的で観ていて惹かれるものがあるし、ノーマンが『皇国の守護者』の直江中尉のごとく努めて「あるべき自分」を演じる感じ、ごりごりの合理主義者だったレイが二人の影響を受けて変わっていく様・・・そして当初「欠点」だと思われていたエマの「優しさ」が状況を打破していく鍵となっていく。

 主役級以外のキャラもこれがまた魅力的で、例えばドンなんかは典型的な足引っ張り無能キャラかなーと思わせておいてからの6話ですよ。最終話の幼いフィルの決断なんかには不覚にもウルッときてしまった。エマの優しさとノーマンの知恵とレイの戦略が、他の子供たちの活躍によって最後の最後で実を結ぶというストーリーの流れは見事としか言いようがない。また、子供たちとは敵側であるはずの大人サイドのシスターやママもかつては「子供」であり、彼女たちも資質を持ちながら心を折られて体制に組みしたわけで、心のどこかで自分を出し抜く子供たちに憧憬の念を覚えているのが面白い。


 二期が来年に予定されているらしくめっちゃ楽しみだし、原作を買ってみても良いかもなーって気持ちにはなってるんだけど、後ろの方の刊になるにしたがってレビューが不穏になってくのがちょっと気がかり。悩むなあ・・・

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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